デカい後悔すんならいっそ大航海

ボイメン船に乗ったオタクのブログ

ボイメンとしても、役者としても ~「蜘の糸」を見て感じたこと〜

 

蜘の糸を見た

 

若くて、綺麗で、華奢な、儚い勇翔さん。

 

若いと言っても2015年10月に公演されたものだから言うほど昔でもないけれど、3年とは思えないほど初々しさが残るというか、むしろたった数年で勇翔さんは劇的に大人になったのか…なんて思った。

 

勇翔さんの役どころは主人公「白の男」に対し「未来の自分だ」と名乗る「灰色の男」。他のキャラクターと比べても圧倒的にキャラクターが若くて、キラキラしている。

私はこの作品以前の作品をたくさん見てきたわけではないから比べることはできないんだけれど、この時の勇翔さんの演技はなんだか危なっかしい。しかも、最近の勇翔さんに見慣れてしまったせいか、この頃の線の細い勇翔さんがあまりにも華奢で頼りなさを感じてしまう。そして、ハスキーな声が少しでも大きな声を出すと裏返ってしまうのではないかと心配になってしまうのだ。でも、そんな若さ溢れる演技がこの役にはぴったりだった。まだ訪れていない、いくらでも変えようのある「主人公の未来」を体現しているようだった。

 

この初々しさはきっと今の勇翔さんには出せないような気がする。そして、今の勇翔さんが演じている役はきっと、この頃の勇翔さんには出来なかったと思う。

 

今の勇翔さんの演技ももちろん好きである。むしろ私は、過去の映像を見てもあまり羨ましいと言う気持ちにはならない。なぜなら、昔の姿を見ても、その時に見ていたらファンになっていだろうか?、と思うとなっていないような気がするから。今も昔も変わらず、顔は整っているけれど、勇翔くん自身のキャラクター性がちょっと不安定に感じる(個人的な印象)からか私の中であまり刺さるものがない。

 

しかし、役者としての勇翔さんとなるとちょっと違う。今を知るからこそ、今の勇翔さんとの違いを感じるからこそ、過去の作品や、演技をしている姿にときめいてしまう。

変化があって当たり前のことなんだけど、この数年でこんなにも変わるものなんだと思った。その面白さに気づいてしまうともうこの沼からは抜けられない。可能な限り作品を見ていきたいし、演じる姿を見ていきたい、変化していく姿を見ていきたい。

何かを演じている時の勇翔さんの目が本当にキラキラと輝いているように見えて、私はこの姿をずっと見ていきたいと思った。過去の作品を全て見返すのは正直難しいと思っているんだけど、チャンスがあれば(今回の蜘の糸のように)少しずつでも見ていけたらと思うし、せめて、これからの役者としての勇翔くんをひとつたりとも見逃したくないと思った。

 

 

最近、勇翔さんの作品をいくつか見ていて面白いなと思ったことは、勇翔くん自身、こんなに演じることに長けているのにボイメンとして、(特に感じるのは特典会)で全くもって演じる気がないということ笑

全て素なのかと言われたらそれは分からないけれど、アイドル的なお仕事をしている身として、演じようと思えばいくらでも演じられそうなのに、それをしないのは勇翔さんにとってボイメンは「素」でいる場所なのかなぁと思った。

ボイメンでいる時の、あの飾らないキャラクターも当然ものすごく好きである。むしろその「飾らなさ」が1番好きだったりもする。だってあのビジュアルならもっとかっこつければつけるだけキャーキャー言われてもおかしくないのに、全然する気がないんだもん!勿体なーい!って思いながら、かっこよさを安売りしない勇翔くんめちゃくちゃ推せる。ここぞと言う時に、リーサルウェポンの如く放たれるどどどどとイケな勇翔くんが私はたまらなく好きである。

ボイメンとしての勇翔くんも、役者としての勇翔さんもどちらも本当に同じくらい好きだし、応援していきたいと思っているから、ツタトラvol.1(DVD)で「ボイメンとしても、勇翔(個人)としても、どちらも大事にしたい」と言っていたことにかなりホッとした。 役者としての勇翔さんも、ボイメンとしての勇翔くんも、勇翔くん自身が大事にしていると感じたから。

そして、ボイメンらしく、尚且つ、勇翔くんの演技を見られるコンテンツとして最近ハマっているのは「ボイボイ無限大」でのコント。あれを見ていると正直私はコントを見せられているのか、勇翔さんの演技力を見せられているのか分からなくなる笑。番組を一緒に見ている家族からも「あれはアドリブなの?」とか「どれが本当の勇翔なの???」と聞かれる(家族は恋のメガラバを歌う勇翔さんもマジで航海してます。の鳴海新太も見ている)けれど、ファンである私もわからない笑。でも、ツタトラで言っていた「ボイメンとしても、勇翔(個人)としても、どちらも大事にしたい」というのはまさにこういうことなのかなと。どちらも本当の勇翔さんで、どちらも勇翔さんのやりたいことなのかなと、 この番組で確信がより強くなった気がする笑

 

私が勇翔くんのファンになった理由は、間違いなくボイメンとしても、そして役者としても面白い人だと思ったから。そんな簡単に、「これからもずっと」という言葉はいろんな意味で私は言いたくないので、せめて、勇翔くんが芸能界にいる限り、勇翔さんが役者という道を選び続ける限り、ずっと応援していきたいと思っている。

 

 

(大きめの余談)

私は過去に応援していた俳優さんがいたんだけれど、その人に対しても「彼の演じる姿をもっと見ていたい」という感情を持っていた。でも、そんな矢先に彼は役者という仕事をやめてしまった。 彼の作品を見るにはDVDを買うことしかできなくて、いつかちゃんと映画館で見たい、舞台を見に行きたいと思っていたのに、何も出来なかったという感情だった。その数年後、私は勇翔くんのファンになった。皮肉にも勇翔さんと彼は同じ事務所だった。私もどこかで重ねて見てしまっているところもあるだろうし、実際、私が彼に対して出来なかったこと(出演作品をリアルタイムで見る、感想を伝える)が今はできているという実感がある。あの時のできなかった後悔、しなかった後悔を今になって大きく感じている。

 

こうやってオタクは人生を学んでいくんだなぁと思った平成最後の夏でした。