デカい後悔すんならいっそ大航海

ボイメン船に乗ったオタクのブログ

『GARO-VERSUS ROAD-』#11 感想 〜天羽涼介と勇翔〜

 

はろーわーるど!(すでに切ない)牙狼VR が残り1話、最終回目前となりました。 

自粛が続き現場や娯楽がない分、毎週の楽しみを全て牙狼VRに注ぎ込む生活が3ヶ月続きましたがそれも間も無く終わりを迎えます。前回、ちょうど1ヶ月前にブログを更新していましたが、#8以降も天羽を演じる勇翔さん(推し)の演技には毎度毎度心を打たれています。話が佳境を迎えるに連れますます推しの演技を好きになる一方。

今回のブログは最終回を前にこれまでの牙狼VRの感想と、天羽涼介というキャラクターについて、天羽を演じる勇翔さんに対して感じていること思ったことを書き出しました。(オタクの私情挟みまくりなのでその点はご了承ください)

牙狼のことも天羽のことも勇翔さんのことも全部ごちゃまぜで思いついたままに書いているのでかなり読みづらい文章になっていますが最後まで読んでもらえたら嬉しいです…!

 

 

「天羽涼介」というキャラクター

#11まで見て感じたことは天羽の「一匹狼」という性格の中に常に「孤独」もあったのではないかということ。#11での貴音との対決のシーン。貴音のこのゲームで戦う理由に対し「分かるよ」という同意に少々驚いたのは私だけでしょうか?

これまであまり絡みがなかった貴音と天羽がここにきて「共感」しあったのです。その後も空遠との一騎打ちでは、奏風とはもう会えないことに対し「辛い」と言う言葉(感情)を口にし、彼の弱さ(陰我)は実は「孤独」なのではと勝手ながら想像しました。(ただのギャップ狙いかもしれないけどペットのコテラを飼っているのもちょっとは説明がつきそう)

これまで組織に入ることや人と群れることを拒み続けた天羽が #11 で初めて親友にもう会えないことの辛さを語り、それを空遠に同意を求める姿が描かれているのはこのゲームを通して彼(天羽)の中で変化があったからなのではないかと。

「最後の相手がお前(空遠)でよかった」という言葉も拳の強さから互角に戦えるという意味だけでなく、親友を失った辛さを唯一知っている、自分の苦しみを最後に理解してくれる、という意味で空遠が最後の相手でよかったと言っているように思います。

 

天羽の流す涙

天羽は口数が多いキャラクターではありませんが、表情の変化は常にあったと思っていて、セリフは無くとも天羽の表情を映すカットは多い印象でした。

#8 の奏風を切った後や#11 での貴音との対決での涙は、空遠のように激しく感情をあらわにするのではなく、涙を堪え、しかし堪えきれずに静かに流れる涙が印象に残っています。貴音との対決で見せたあの苦しそうな表情からは、単に喧嘩が好きで、勝ちにこだわるだけではない、相手の哀しみを感じる取る人間なのでは、もしくは感じ取る人間に「なった」のではと思っています。

 空遠との一騎討ちの後、天羽は果たしてどうなったのか。最終回を見るまで分からないことですが、これまで自分のために戦ってきた天羽が人の哀しみを受け入れ戦えるようになった今、可能ならば空遠と共に闇を断ち切る騎士として生きて欲しいと願ってしまいます。

 

「勇翔」という人 

グループにいる時の姿や普段の性格を見ていると決して強引に自分を出すタイプではなく、どちらかといえば相手を受け入れるタイプの勇翔さん。そんな性格は演じているときにも現れてるような気がします。
世に言う「憑依型」だと思うんですけど、私はもっと純粋で綺麗なもののように思っていて、グループでのテーマカラー「白」の如く真っ白なところに色がのっているかのような、透明なグラスに色を入れているかのような、演じるキャラクターを素直に自分の中に取り込み、濁りなく表面に表される演技こそ勇翔くんの演技だなと私は思っています。

また勇翔さんのアクションは本人が「特撮好き」だからこそ「どんな動きがかっこいいのか」を分かって動けているところが魅力です。(これでいて運動大得意!ではないところがまた面白い)

#11 空遠と天羽の互いに剣を持って戦いあうシーンは、暗闇の中にライトのみというシンプルな演出、一撃を食うときの歪んだ顔まではっきり見えます。アイドルオタクの視点から見れば美しいライトの演出で戦い合う姿に気分が高まり、特撮オタクとして見れば「親友の分まで生きなければならない」という本気の戦いはこれぐらい泥臭くてなんぼです

天羽は基本「拳」で戦うスタイルでしたが、勇翔さん自身は過去に個人的に殺陣を習いに行ったり、グループでやった時代物の舞台*1では岡田以蔵役を演じたりと殺陣にも定評があます(オタク視点)。そんな勇翔さんが剣を持って戦うシーンを見ることができたのはファンとしてもテンションぶち上がり、しかもこれがドラマとしてTVで放送されたのはまさに推しが世界に見つかった瞬間だと思いました。

 

演技や作品内容とは少し逸れる話かもしれませんが、共演者との関係性も勇翔さんの面白いところで、主人公・空遠を演じる松大くんからは「掴みどころのない不思議で素敵な人」と言われ(松大くんもだいぶ天然)*2、とまんくんからは面白がられながらされるがままにオフショットを撮られ、初めての役者仕事だった日向演じるReijiくんには演技指導をしてあげたり。中止になってしまいましたが南雲演じる時人くんとは夏に別の舞台での共演が決まっていました*3共演が決まった時は「また一緒ですね!」なんてやり取りをしたんだとか。

積極的に絡みに行く、前に出るタイプではない分、自然と相手を受け入れる力がある人だと思っています。そういったところも実は天羽と勇翔さんの似ているところなのではないかなと思いました。(私服のセンスだけでなく)

 

#12 「VERSUS ROAD」

この牙狼VRは、これまで勇翔さんが出演した作品で培ってきた表現の全て発揮しているようで、推しの魅力が詰まりに詰まった作品になりました。(オタクの私情を挟みすぎているのは百も承知)

牙狼VRが勇翔さんの演技初見の人めちゃくちゃ羨ましい!!!!!!!

思えばボイメン(勇翔)のファンになって初めて見た勇翔さんのソロ仕事もアクション満載の映画*4で、映画館の大きなスクリーンで銃を構え、刀を振り、険しい顔も切ない顔も見せる推しにこの先もこの人の演技を見ていたいと思わされたことは今でも鮮明に覚えています。その時の自分のようにこの牙狼VRで勇翔さんの演技に興味を持ってくれる人が1人でも多くいてくれたらこんな嬉しいことはありません。

 

毎週予測がつかない展開を見せてくれた牙狼VRは今のような制限が多い状況の中、確かに日々の楽しみとして私の中で存在していていました。それが残り1話となると結末を早く知りたいという気持ちと、終わってほしくないという気持ちとで複雑な感情が渦巻きます。このブログを書きながら今も本編を見返していますが見れば見るほど感じること、想像することが溢れ出て、本当は全部ブログに書き出したいくらいなのに全然うまく言葉にできなくて。こんなにも1つの作品に熱中したのはいつぶりだろうと思っています。

 

騎士が現れない、鎧を継承するものもいない「GARO」は最後、私たちに何を伝えてくれるのでしょうか。最終回が楽しみです。

 

garo-project.jp

*1:ボイメンメンバー総出演の舞台「RETUNER」(2013年)

*2:松大航也&勇翔&桃月なしこが語る!牙狼15周年に放つ全く新しいストーリー「GARO -VERSUS ROAD-」の舞台裏 https://this.kiji.is/617922303849088097?c=516798125649773665 

*3:舞台『弱虫ペダル』SPARE BIKE篇~Heroeshttps://www.marv.jp/special/pedal/# 勇翔は箱根学園・福富寿一役、時人くんは同じく箱学・荒北靖友役を演じる予定だった。

*4:映画「ヴァンパイアナイト」(2017年)